あっぱれ日本兵

今日から10月だぁね。読書の秋とはよく言ったものですが、僕は最近眠くて眠くてしかたありません。一日中あくびしてるし・・。
そんな日々のなかですが、ケニス・ハリスン著「あっぱれ日本兵」という本を読みました。サブタイトルは―オーストラリアの日本兵―といいます。これまで僕は何冊何十冊と戦争の体験記等を読んできましたが、当時の日本の敵国が書いた日本兵に対するものを読んだのはこれが初めてかも知れません。そもそも、書店にあんまり出回ってないよな。
あっぱれ日本兵―オーストラリア兵の太平洋戦争 あっぱれ日本兵―オーストラリア兵の太平洋戦争
ケニス ハリスン (2001/11)
成山堂書店
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この本はいろんな意味で衝撃的でした。度々日本では、自国のしてきた戦時下での虐待等の真実を語らない、教えないとして問題になってます(特に中国からの批判はものすごい)が、普通に生活していて、ただ学校の授業を受けてきた一般人が自然とそれに接する機会は全くと言っていいほど無い。軽く触れられることはあってもね。

で、この元オーストラリア兵のケニスさんは、第二次世界大戦中にマレー、タイ、日本で約三年半の捕虜生活を送ってきました。その実態を本書で述べてます。日本に限らず、大量迫害をする側ってのはほんとに残虐になる傾向にあるようですな。一体そのへんの心理はどうなってんのか、僕には計り知れない。

本書の中で、捕虜となる前の逃避行で出会った華人について彼はこう述べている。

神よ。彼らに恵みを。キリスト自身でさえ、これ以上完全な慈善と無私を望まれなかったであろうに。

その華人たちは自分の生活もままならない中、逃走して来た彼らにあらん限りの食事を提供した。窮地におちいっていたオーストラリア兵すらその申し出を辞退しようとする状況下の中でさえ。人はここまで崇高になれるのか。

また、本書の最後のほうでは(僕にとっては)驚くべき言葉が書かれていました。8月15日、終戦を迎えてからの彼らオーストラリア兵の生活は一変した。それまでの日本兵によるひどい虐待と労働から逃れ、金も何も持たずに日本人を家政婦として雇った。どこに行っても食料に困るようなことは無くなった。そんな中、ヒロシマへの原爆投下から一ヵ月後に、彼らは興味半分でその地へ赴いた。ケニス(著者)たちはその日まで、自分たちが受けた屈辱や恥辱のために日本兵を心のそこから憎んでいた。そりゃそうだろうな。ここには書かないけど、その内容はほんとに凄まじい。毎日人を殺すのは、毎日顔を洗うような自然さで行われていたのだから。
しかーし!ヒロシマとナガサキを訪れて彼らはその惨状に人として正直に同情した。彼の言葉では

今やヒロシマを後にして、日本人に抱いた憎しみは我々が目で確かめた非道の行為によって拭い去られた。
すべての敵意は消え失せ、ヒロシマの沈黙、破壊、灰燼の中に永遠に捨て去られた


とある。いろんな意味で言葉が詰まりますよ。目には目を歯には歯をというわけにはいかないけれど、瀕死に面す経験をしながらもこういった言葉が出てくるというのはどういった心境なんだろうね。心境どうのこうのじゃないかも知れない。うーん・・・僕にはいい言葉が思いつかない。大きすぎるよ。体験者でしかわからないに違いない。
ドイツも然り、悲惨な事実が歴史を刻んでいっているのはあまりにも悲しすぎる。むしろ腹が立つ。


でも、憎しみからは何も生まれないよな。

Comment

  • 2006/10/01 (Sun) 14:57
    Rei #- - URL

     憎しみからは何も生まれない・・・
     確かに。

     でも、その気持ちを消すのはムズカシイし・・・。

  • 2006/10/02 (Mon) 11:59
    レッドアイ #- - URL

    ウチムラさんお久しぶりです(*@▽Q*))
    学校もあってくるのが遅くなってしまいました;
    でもまたここにくるんでよろしくお願いしますよ~(笑)

  • 2006/10/02 (Mon) 20:57
    ウチムラ #- - URL

    はいどうも~
    こちらこそよろしく。

  • 2006/10/03 (Tue) 08:10
    マリン常務 #- - URL

    ≧(´▽`)≦アハハハ
    てか、本読みすぎだし!
    あたしはゲームしすぎだし!

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